こんにちは。

火曜担当の大野です。

 

息子が通うインターナショナルスクール内には国別コミュニティがあります。

 

日本人コミュニティでは学校行事の際に日本食ストールを出したり、コーヒーモーニングやディナーなどの懇親会が催されるのですが、年度初めの会には多くのメンバーが集まり、まずは自己紹介から始まります。

 

ある年度初めの会で、いつものように自己紹介が進んでいました。

「今年度○○インターから移ってきました△△と申します。ここはとてもいい学校だと聞いていたのでぜひうちの子も通わせたいと思い転校を決めました。(つづく)」

 

・・・とても違和感を感じました。その後数人の方の自己紹介が耳を素通りするほど。「いい学校」って「聞いていた」?

 

大した意味はないのでしょうけれど、それまでにもインター校入学についての相談を受ける機会が多かった私にとって「またか」と思ってしまったことは事実です。

 

学齢期、未就学児にかかわらず子供を持つ世帯にとって教育はとても大きな心配事で、海外赴任ともなるとより一層深刻となります。我が家のようにのんきな家庭はともかく、多くの親御さんは渡航前から知り合いのつてやネットでたくさんの情報を仕入れて、それはもう必死です。

 

シンガポールのように日本人学校が小中あって、日本のカリキュラムの高校も選べる、塾も大手が勢揃い、その上補習校もあるなんてところはごく稀です。でもだからこそ、選択肢も多岐に渡ります。インター校に通ったとしても日本語は習得させたい、となったときに学校以外に日本語を学べる場所がたくさんあるからです。

 

マレーシアもそこそこ日本語学習環境は整っているのでインター校入学を考える方が多いのでしょう、在住当時からインター校情報について求められることが頻繁にありました。

 

ほとんどのケースで最初の質問が「どこがいい学校でしょうか?」というものでした。

心の中での私の回答は「お子さんによって違います」のひとことです。

(もちろん、学校組織の質、進学率や進学先という意味での良し悪しはあり、特に組織の質がしっかりしていることは大前提で、その点は親が事前に調べ候補を絞った上での話です)

 

おそらくその方々も、日本国内で学校選びをする時にはそんな風に言わないのだと思います。知らない土地のことだから、カリキュラムの違いがいまひとつ分からないから、自分が受けた教育と違うからそういう表現になってしまっているだけのことなのでしょう。

 

なので、各校の歴史、カリキュラムの特徴、通っている方の意見や感想などをお話した上で、

必ずお子さんと一緒に見学に行ってお子さんが受けた印象を大切になさってくださいね、と言っていました。通うのは子供です。親が気に入っても子供が気に入らなければ苦痛でしかありません。

 

とは言え年齢や性格によっては判断することが難しかったり、新しい環境はすべてNGという子もいますから、親が決めざるを得ない場合もあります。その時は、通ってみて合わないと思ったら転校も気軽に検討してみてくださいね、と付け加えます。

 

赴任が突然のことで募集期間に間に合わなかったり、希望するところが定員に達していてすぐに入れないために他の学校で空き待ちをするなんてこともざらです。大がかりな編入試験があるわけでもないです(英語力テストは学年や在籍校によって課せられる場合があります)。一度入った学校にしがみつく必要はありません。

 

現在も含めて子供たちが通ったインター校の数は4校です。どの学校も、巷での評判はよいとされています。ところが、姉弟で居心地に大きな違いがあったり、年齢や本人が学校に望むことの変化で、適する学校も変わりました。親にとってではなく、子供たちにとっての「いい学校」が、です。

 

世間での評判はひとつの参考材料となるのに違いありませんし、環境が人を育てるという考え方に基づくと、試験のスコアや卒業生の進路でその学校の体制を測ることも間違いではありません。

 

ですが、万人にとって「いい学校」なんてあるはずがありません。また、この学校に行けば将来が保証されるなんてこともあり得ませんね。聞いた話に惑わされずご自身とお子さんの目で、その時のお子さんに最適な学校選びが行われることを願っています。

 

ではまた次回!

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