発音って大事?

こんにちは。

火曜担当の大野です。

 

幼いときから何かしらの英語教育を受けることが当たり前になりつつある昨今ですが、みなさんは何を求めて英語教育を受けようと、あるいはお子さんに受けさせようと思いましたか?

 

世界共通語である英語を当たり前のこととして身につけてほしい、小さいうちからネイティブの英語に慣れさせたい、きれいな発音ができるように、などでしょうか。

 

では、実際にぽーんと突如として英語環境に放り込まれた私たち親子を見てみましょう。

 

現在18歳の娘は、宮城県仙台市で生まれ、3歳7か月の時にマレーシアに移りました。

 

初めての海外暮らしの上に、息子がまだ7か月の乳飲み子だったので、私自身が少しでも楽をしたくて娘を近所のローカルナーサリーに通わせることにしました。マレー系、中華系、インド系の先生たちがバランス良く在籍する割と大きなナーサリーで、通う子供たちの国籍も実に様々でした。

マレーシア人(マレー系、中華系、インド系)はもちろんのこと、イギリス人、ドイツ人、オーストラリア人、イタリア人、インドネシア人、日本人などなど。ミックスの子もたくさんいました。

 

この時、私の中に英語を習得させようという意識はありませんでした。日本人幼稚園もありましたが、乳飲み子を抱えて通園しやすく、お昼寝もさせてくれて、お弁当もPTAもないという私にとって楽チン極まりない状況を選んだだけのことです。

 

どの子も素晴らしく素直に「ローカルの先生たちが話す英語」を習得し、「親御さんの話す英語」とまったく異なる発音で会話をする子がたくさんいました。娘もしかり。あっという間にマングリッシュ(マレーシア英語)習得です。

 

5歳になる年にイギリス系インター校に入ります。同じナーサリーから10人ほど一緒に入りました。英語ネイティブの家庭の子でもローカル英語交じりでのスタートです。半年ほど経つと、イギリスアクセントが目立ってきました。

 

その後「ハイスクールミュージカル」というアメリカの高校を舞台にした映画が大流行。

特に女の子たちはハマりにはまってキャラ文具を持ち、役決めをしてごっこ遊びをするほど。そうすると今度はイギリス系の学校に通うにもかかわらず、アメリカ英語を話し始めました。

 

この間、私の周りの英語ネイティブママたちは特に発音を気に留めている様子はありませんでした。たまに子供が近所のおばちゃんみたいなローカル英語で話すと笑ってやり過ごし、それを直そうとはしません。聞くと、ティーンネイジャーになればティーンの話し方になるし、そのうち使い分けるようになるわよ、とのこと。そんなことより、先生やお友達と楽しくコミュニケーションが取れているかの方が大事だときっぱり言うのです。

 

当時(今もさほど変わりませんが)カタコト英語で必死に井戸端会議に交じっていた私は娘の話し方や発音を少なからず気にしていましたし、マレーシアに行く前もアメリカ人の先生が教える幼児向け英会話スクールを選んで通っていました。

 

ちょっと考えてみれば、日本語でも中高生が使う言葉、方言など標準語ではない日本語がたくさんあります。でも社会に出るようになれば自然に使い分けますよね。

きっぱり言われてハッとしました。娘に対する心配というより自分のコンプレックスから表面的なことを気にしすぎて、会話することの本来の意味を見失っていたな、と。

 

言語はコミュニケーションツールである、と理解したのはこの頃です。標準的な発音と正しい文法が円滑なコミュニケーションを生み出すとは限りません。事実、場面によっては話し方(イントネーションや言い回し)をローカライズして会話を進める英語ネイティブの人たちもいるぐらいです。なぜって、その方が親密度が増してスムーズにことが運ぶからですね。

 

それまで、何か言いたい時にうまく単語が見つからないと言葉に詰まって会話が止まってしまっていたのですが、思い浮かばなければすぐに諦めて中学英語の羅列でなんとか言い換える、会話を続ける意識を持つようになりました。ローカライズなんてまだまだ先の話、表情も大げさに、身振り手振りは当たり前です(笑)

すると、挨拶だけだった相手も、向こうから話しかけてくれる頻度が一気に多くなりました。

 

雪山キャンプ開始早々、英語で質問されてうつむいて黙ってしまう中学生たちの姿。あの頃の自分を思い出し、そんな壁とっぱらっちゃえ!と心から応援していました。

教科ではない「コミュニケーションツールとしての英語」を体感してもらいやすくするため、月山インターナショナルキャンプでは年齢が近い高校生をキャンプリーダーに据えています。ではまた次回!

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