過酷な環境に放り込まれる

 

ちなみに埼玉栄高校とは日本中から選りすぐりのゴリラが集まる大変優秀なスポーツ校で、豪栄道率いる相撲部とアイスホッケー部の喧嘩では椅子が宙を飛び、最後に元柔道オリンピック選手と元レスリングオリンピック選手の先生が力づくで止めると言うなかなかの動物園ぶりを発揮していました。

 

ちなみに賭博問題で有名になった桃田選手の隣に座っていた一番悪いギャンブル狂の黒幕田児選手は、一緒に練習していた3つ下の後輩です。

 

全校生徒50人の中学から全校生徒3200人の高校へ進学したわけで、最初は山形弁をばかにされて大変でした。そして部活ですが、ここはもう部員が15人しかいないのに全員がバドミントンマガジンに載っている選手ばかりが日本一を本気で目指してしのぎを削っており、そこに本当は地元の寒河江高校に行きたかった私が入学したわけであります。

 

ここのシステムは毎日ゲーム練習をして誰が強いか勝率で明確に順位がついて行く超実力主義の世界で、先輩後輩は一切関係がなく唯一の価値観は「強いかどうか」です。

 

もちろん部員最弱の私はついに弱すぎて男子の練習に混ぜてもらえなくなり、女子の練習に参加することになります。なんかいつも女子と練習しているなぁ・・

 

しかし女子もただの女子ではなく全国1位~3位くらいの女子の集まりなので、11点ゲームで10:0から試合を始めても勝てないのです。いいですか?女子に10点ハンデぃをもらっても、最後の1点が取れずに負けるんですよ。多感な高校1年生男子ですよ。プライドも何もあったものじゃありません。普通なら自我が崩壊しますよ。

 

私がラッキーだったのは先輩も後輩も同級生も体育館の外に出ればバドミントンの強さとは関係なく1人の友達として私に接してくれたことです。

 

ちなみに埼玉栄高校のトレーニングルームにはこんな標語が貼ってあります。

「どうせやるなら日本一、為せば成る世界一」

もうちょっと意味がわかりません。毎日生きて行くのに精一杯なのにどうせやるなら世界一って。。。とんでもないところに来てしまった。。

 

あと、これもいつか別の機会で書きますが本当のアスリートは所謂体育会系とは全く別の常識で動いていますからね。世の中が認識している体育会系というのは、実力がないけど威張りたい人が作り上げた年齢だけを基準にしたペテンシステムですから。

 

本気でテッペンを狙ってるアスリートは年齢を基準にしません。強いかどうかその一点のみです。

 

まぁ入学してからはバドミントンに関しては先が見えずお先真っ暗で、何を目標にしていいのかもわからないくらいレベルの差がありましたが学校生活や寮生活は仲間に恵まれ辛くも楽しく充実して居ました。

 

1年生の終わりくらいになるとだんだん女子にもたまには勝てるようになってきて、そこで1個上の先輩が5人で僕の同級生5人なので、シングル専門の先輩とダブルスを組めることになりました。シングル専門と言ってもバドミントンのスキルははるか雲の上の人なので、先輩に迷惑をかけないように一生懸命やりました。

 

いいですか、強くなりたいという気持ちよりも迷惑をかけたくないという気持ちがモチベーションです。

 

続く

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