こんにちは。奥山です。

さて、今日の話題は、都会と山では求められるリーダーシップは違うのか?ということですが、結論からいうと、全く違います。

 

人は簡単に死ぬ

 

まず皆さんは日本や海外の都市に住んでおられて、日常生活で命の危険を感じることってほぼないと思います。

都市社会はすごく良く出来ていて、簡単には人は死なないように設計されています。

まず都市が作られる場所は基本的に災害が少なく気候も人間にとって大変住みやすい場所にあります。そして地形はほぼ平らで、足を踏み外して落ちるような場所(ビルとか)は全て安全管理がされています。

 

山はと言いますと、一歩足を踏み外すと300m滑落して簡単に死ねる場所ばかりです。天候も10分前まで晴れていたのにいきなり雷と暴風雨で視界もなくなり、帰る道がわからなくなってしまうことが良くあります。

都市部でのリーダーシップは人は死なない前提に作られていますので、日常時のリーダーシップと言えるでしょう。死の危険が無い意思決定においては、未来をよりよくする、時間をかけて物事を作って行く、みんなの合意のもと納得して進めて行く、といった形になります。

 

あなたに与えられた時間はどれくらいあるのか?

 

時間軸でいうと、より長期的な視点に立ったリーダーシップを展開することができます。

しかし山では、一つのミスが死を招きますので、「第一条件が生きて安全に下山する」ことになります。そうなるとみんなの合意形成よりも優秀なリーダーへの集権で危機を乗り切ることが命を救う事になります。

 

雪山リーダーシップ研修でチームメンバーがー30分くらい寒い雪山の中で話し合う場面がありますが、基本的に雪山は日没が早く時間との戦いなので正しい意思決定のスピードが命を守れるかどうかなのです。言い換えると、山のリーダーシップは非常時のリーダーシップと言えます。

 

都市生活で非常時のリーダーシップというと企業の不祥事発覚や倒産危機など意外とそういうシチュエーションがあります。しかし、非常時なのに日常のリーダーシップでことを乗り切ろうとして大失敗している組織がニュースを見ていると結構あります。

 

最近は不祥事対応コンサルティングという職業もあるらしいのですが、まずはリーダーシップには大きく2つの場面があり、非常時かどうかで掛けられる意思決定への時間が異なり、それによってどのように意思決定をするのかのプロセスも異なるということを頭の中に入れておくと、大失敗をせずに済むように思えます。

 

意思決定は柔軟に

 

合議制かワンマンか、組織のあり方でよく議論になりますが、一番強い組織は意思決定の方法が柔軟な組織です。緊急時はリーダーが決めるべき事を迅速に決め、通常はよく合意形成をしてチームで目的に向かって行動する。言葉にすると簡単ですが、これをうまくやるには大変難しいのです。

小さいうちからこの非常時と通常時の意思決定を訓練しておくと、社会生活で自分の担うべき役割についてより理解が深まるのです。