こんにちは。火曜担当の大野です。

 

 

すっかり奥山さんにハードルを上げられてしまいましたが(笑)、決して情報通ではありません。(がっかりした方ごめんなさい)

15年間マレー半島内で右往左往しながら必死に二人の子供たちと共に格闘してきたひとりの母親です。

 

 

その中で私自身が感じた、子供たちがこんな経験できたらな、とか、もっとこうだったら親も助かるのに、を形にしたい、かつ故郷の東北と絡められたら最高!を出発点として奥山さんのお力を借りながら雪山インターナショナルキャンプの企画が誕生しました。

 

 

このブログでは、キャンプにまつわる話はもちろんのこと、これまでの暮らしからの様々なエピソードをご紹介できたらいいな、と思っています。どうぞよろしくお願いします。

 

 

初投稿の今回は、キャンプ最後の夜のお話、キッチンの方がフルーツたくさんのデザートを出してくださった時のことです。

 

 

「あ、グレープフルーツ!美味しいよねぇ」という誰かのひとことが事の始まり。

スロバキア出身で日本在住4ヵ月のK君16歳、何言っちゃってるのと言わんばかりの勢いで「ちがうよ、これはポメロだよ」と言いました。

 

 

えっ、いやいや、ポメロはもっとせつない甘さで粒が大きくシャキシャキしてて…

「これはポメロじゃないよ、味が全然違うったら!」とたまらずつっこむマレー半島在住15年の私、47歳。

 

 

せっかく色々な種類のフルーツがあるというのに謎の柑橘系果物を選んで口に入れては

「グレープフルーツ」「ポメロ」と言い合う私たち。

 

 

そうなるともう黙っていられない面々が揃っているわけで。

「いや、どう考えてもグレープフルーツ」「グレープフルーツって赤くなかったっけ?」「それはオレンジでしょ」「ってか、ポメロって何?」と、いつの間にかダイニングルーム中に広まった甘酸っぱい討論が続くこと、約10分。

ふと、もしかしてポメロなのかも?との疑問が。

 

 

いつもならとっくに誰かがグーグル先生に尋ねているはずが、なぜか皆、自分の五感にしか問いかけていない。よし、ここは私が。

K君が「スペインでは、これはポメロ」って言ってたな。「ポメロ スペイン」で検索…

 

 

あらら!K君、失礼しました!スペインではグレープフルーツ=ポメロ!ところが、長いこと東南アジア在住の私にとっては日本の文旦のような大きい柑橘系果実こそがポメロ。

みんながそれぞれ正しかったというわけです。

 

 

さて。「日本での一般名:グレープフルーツ」が巻き起こしたこの騒動。一体何が起きていたのかと言うと、ひとつの柑橘系果実をきっかけに、性別、年齢、出身国、第一言語、居住地など背景の異なる20人が、自分の「基準」を口々に発していただけのことです。

 

 

目の前の物事を判定する基準がそれぞれ異なるから、あたかも相手が間違っている、あるいは自分だけが正しいような錯覚に陥ってしまったけれど、実はだれも間違っていない。赤いグレープフルーツだって正解なんです。

 

 

こういうことって普段の暮らしの中で頻繁に起きています。自分が持つ基準と異なる基準が目の前に現れる、それはいたって当たり前のことなのに受け入れるのが難しい時があって、ともするとストレスにすら感じます。

 

 

そんな時、私はまず自分の基準を疑ってみることを心掛けています。ポイントは、相手ではなく自分を疑うことです。あれ?ちょっと待てよと思うことが大抵見つかります。そしてあれ?と思うたびに、何か目の前がぱーっと開く感覚を覚えます。それを繰り返しやってきたら、受け入れ範囲が以前よりずっと広くなった気がしています。

 

 

当キャンプが参加者の皆さんにとって「身近な多様性に気付くきっかけ」になったらいいな、と思っていたらまんまと私自身が再確認するきっかけをもらっていたのでした。

 

 

それではまた来週!

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